こどもの近視
近視とは
屈折異常のひとつで、網膜の手前でピントが合ってしまう、遠くがぼやけるように見える、よく見えない状態を言います。近視の原因は、遺伝的な要素と環境によるものが大きいとされ、親が近視である場合のほか、勉強や読書、スマホなどで液晶画面を長時間見るなど、目の使い過ぎで起こると考えられています。近視の症状は、主に小学校高学年あたりから始まるとされ、この状態を解消するには網膜上にしっかり像が結ぶための補正レンズ(眼鏡)による矯正が必要になります。
当院は、視力の発達の感受性期(生後1ヵ月~8歳頃まで)にある乳幼児、小児のお子さまの目の診療に注力していますので、お子さまが目の症状を訴えている、保護者の方から見て目の様子がおかしいと感じた場合は、是非当院を受診ください。女性院長が丁寧に診察し、必要と判断すれば検査を実施、何かしらの眼疾患を発症しているのであれば、その原因についてわかりやすくご説明します。
こどもの近視のQ&A
- Q1.「仮性近視」は何ですか?
- A1.仮性近視は近視によく似た症状として、一時的な調節麻痺や緊張状態から起こります。「偽近視」とも呼ばれています。近くをずっと見続けたことが原因で、水晶体が緊張状態になって膨らみ、遠くの物が見えなくなります。一時的には近視の状態になりますが、偽近視の状態が本当にあるかどうかは賛否両論があります。点眼液で調節を麻痺させて偽近視を治療しますが、2~3ヶ月治療して視力が改善されないことがあり、あまり根拠のある治療法ではありません。効果が出ない場合にはメガネの処方を受けた方が良いです。
- Q2.「近視」ってなぜ進むの?
- A2.眼軸が伸びると近視になります。通常の眼軸は 24mmですが、これを超えると近視になります。子供の体の成長とともに眼軸が伸び続けて、20歳後半くらいまで近視が進む可能性があります。また、近視自体は進んでいなくても、成長に伴ってメガネフレームのサイズを変える必要もありますので、少なくとも年に1回は眼科検診を受けましょう。パソコンや電子機器の豊富な時代になって、子供の近視が低年齢で発症しています。また成人でも近視が発症して進行し続けることもあります。