飛蚊症
飛蚊症とは
目の前に黒い虫のようなもの、黒い点や輪のようなもの、髪の毛や糸くずのようなものが動いて見える状態は飛蚊症です。目の中には、卵の白身のような透明なコラーゲンゲル組織があり、これを硝子体と言います。加齢とともに硝子体の分離でコラーゲンが凝集して、目に光が入ってくると凝集したコラーゲンの塊の影が見えます。
飛蚊症は生理的と病的に分類されています。生理的飛蚊症には後部硝子体剥離や硝子体融解があります。病的飛蚊症には網膜剥離や硝子体出血、ぶどう膜炎などの疾患が挙げられます。飛蚊症が視界に影響が大きくなった場合は病的証拠のひとつです。生理的か病的飛蚊症を診断するために精密眼底検査が欠かせません。当院では精密眼底検査を行っておりますので、飛蚊症の症状のある方、お気軽にご相談ください。
飛蚊症のQ&A
- Q1.飛蚊症は治りますか?
- A1.生理的飛蚊症の場合は、治療の必要はありません。欧米では、生理的飛蚊症でも大きな塊であればレーザーで砕くことがしばしばありますが日本では保険が適応されていません。病的飛蚊症の場合は、原因にもよりますが、治ることがあります。
- Q2.「後部硝子体剥離」とは何ですか?
- A2.「後部硝子体剥離」とは、目の中にあるゼリー状組織(硝子体)が網膜から剥がれることです。網膜剥離とは違って、視力に大きな影響はありません。加齢とともに硝子体が分離して、剥がれやすくなります。生理的現象の1つで、治療の必要はありません。