白内障
白内障とは
水晶体(レンズ)が年齢とともに濁って、霞んで見えにくくなる病気です。白内障の他の原因は薬剤(ステロイド内服)、目の病気(ぶどう膜炎、網膜剥離)、糖尿病、アトピー性皮膚炎、目にケガをした、または不摂生な生活習慣(過食・偏食、喫煙)などがあげられます。目薬で白内障の進行を抑えることができますが、水晶体が透明に戻ることはありません。白内障が進行して仕事や日常生活に支障が出る場合、白内障の手術をおすすめします。
高齢化が進み超高齢社会となり、白内障の予防や治療が重要になります。当院では白内障の発見、検査、そして適切な治療を行っております。目のかすみや視力が落ちたと感じる方、お気軽にご相談ください。
白内障のQ&A
- Q1.白内障ってどんな症状ですか?
- A1.白内障の症状は水晶体の濁りの程度によります。次のような症状がよく見られます。
- 目が霞んで、辺りが白く霧がかかったように見える
- 明るいところでは、かえって目が見えにくい
- 太陽光や街灯、車のヘッドライトなどの光をひどく眩しく感じる
- 視力が低下して、小さな文字が読みにくくなる
- メガネの度が急に合わなくなる
- Q2.白内障は治りますか?
- A2.水晶体の濁りが出現すると、元のクリスタルのような状態に戻す方法はありません。しかし目薬で白内障の進行を抑えることができます。また、症状の進んだ白内障の治療には、手術が有効です。以前の白内障手術は、1週間の入院期間、全身麻酔、手術時間は1時間以上かかりましたが、術式が変わり、現在は、一晩入院または日帰り手術、点眼麻酔のみ、10分から20分程度(個人差があります)で手術が終わります。術後の目を見やすくするために、取り除いた水晶体の代わりに人工レンズを挿入します(単焦点眼内レンズ、乱視矯正眼内レンズ、多焦点眼内レンズなどがあります)。今の白内障手術は、以前に比べより良い結果が出る目の手術になりました。
- Q3.白内障を予防できますか?
- A3.体内の酸化ストレスを軽減しますと抗酸化力が高まり、ある程度白内障を予防できます。その方法は下記のようなものがあります。
- 禁煙する
- 生活習慣病を予防(高血圧、高脂血症、糖尿病など)する
- 野菜や果物を毎日摂取する
- 紫外線、赤外線、放射線を避ける など